社長は外出中。
同僚Iさんに取引先A社から電話がくる。
何か問い合わせを受けているようだけれど、華鈴は内容まではわからない。
電話を切ったIさんが、A社の資料を調べ始める。
そのあとも、
みんながいない場所に行って電話をしてみたりと行動が怪しい。
華鈴は自分の仕事に追われていたのと、『相手から聞いてくるのを待つ』の基本理念(?)に基づき沈黙。
それに、聞いてくる気配もないので
自分で解決できる問題と思っていたのです。
社長が戻ってきて、Iさんが社長に何か話していると
「言っている意味がわからん!」同僚一同、頭は動かさずに目だけで声の先を見る。
席に戻ったIさんは、凹みながらもまた忙しく資料を見始めたので“よっぽどやっかいなことを聞かれたのかな”と思っていました。
そのうち、同僚Iさんと同僚Pさんが何か話し合いをしていたけれど、だんだんとヒートアップしてゆく。
ここでようやく取引先から間違いの指摘を受けたことを理解した華鈴ですが、Pさんの方が詳しいので口は挟まず。
言い争い(?)はPさんが引く形で収集がつきました。
しかしたぶん、Pさんの性格上、このことは後に何らかの問題を引き起こすでしょう。(なんて、不吉なことを書いてみたり)
社長・Iさん・華鈴以外の同僚たちが帰ってしばらくすると
「何やってんだ!これを直せば良いだけじゃないのか!?他にも何かあるのか!?」と社長の怒鳴り声。
このA社の仕事はIさんが単独で、社長に途中経過の報告も無しに進めていた仕事です。
そして、同じ納期の仕事を持っている同僚たちの誰よりも早く終わったはずだったのですが…
しかも、自信満々に「取引先とも話し合って、これで了解を貰っています!」と言った仕事です。
そのとき、途中経過を知らされていない社長は「ほんとうに、ほんと〜うに大丈夫なんだろうな?」と聞いていました。
Iさんの返事は「はい!」 と自信たっぷりに答えていたはずでした。
なのに
「本当はダメなんでしょうが、隅から隅まで目を通せていないんです。」と言います。
聞いていた華鈴は
いまさらそれを言うのっ!?ってーか、それは仕事が終わったって言わないから!( ̄◇ ̄;)と呆れてしまいました。
真っ正面からそれを言われた社長はますます怒る。
もういいから、言われたことだけやれっ!という状態になってしまいました。
それからしばらくして、社長がこっそり華鈴に近寄ってきて机の上にメモを置いた。
Iさんと二人だけになったらますますキレそうだから帰らないでええ!いろんな意味で帰れないと思ってましたから(-"-;)
パソコンの操作も二人だけでは心許ないし、なにより、この空気の中で「帰りま〜す♪」とは言えないですから。
なんとか仕事を終わらせると、とっとと社長が帰ってしまう。
落ち込むIさんと二人だけになっちまいました。
落ち込みながらも華鈴に気を使って「後片付けは全部遣りますから先に帰ってください」と言ってはくれるものの、
「そいじゃ!!」
と帰るのも逃げるみたいでイヤだし。
でも、年下の華鈴に社長に怒鳴りつけられる姿を見られたばつの悪さもあるだろうな、とさささっと後片付けをして帰ってきました。
しかし不思議なものですね。
やり方がわからないから聞く。
教えたのにそれをやらない。
そして失敗して怒られて落ち込む。
だからと言ってやり方を変える訳でもない。
「どうしろって言うんだ」と言うから見かねてアドバイスをしても、「自分はそういう風には出来ない」と突っぱねる。
冗談めかして警告を出しても流される。
だから、冷たくだったりイヤミったらしくだったり、言い方を変えて警告しても聞かない。
あげく、
みんなして自分を非難ばかりするとか言い出す始末。
『言われたことを出来る能力があるのにやらない』と、『言われたことを理解出来ない』もしくは『言われたことを処理する能力がない』とでは大きな差があります。
このまま仕事を覚えないのならば会社には居られなくなるでしょう。
でも、簡単には辞められないでしょうしなんとかしたいものですが、あの手この手を使ってもどうにもならないので華鈴は
お手上げです。
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